全米No.3のテクノロジー地帯、Silicon Beachの近くに位置するLAのトップビジネススクールとして、andersonはテクノロジー業界に関する豊富なプログラムを提供しています。Andersonで世界最先端のテックのトレンドや変化の激しいテック企業のストラテジーを学び、毎年多くの卒業生がGoogle、microsoft、amazonなどのトップ企業や、名だたるスタートアップに巣立っていきます。ここでは人気のある授業や在校生が取ってみて面白かった授業に絞って、ご紹介します。(※最新の状況と異なる可能性がある点、ご了承下さい)

 

Technology Management

Easton Technology Center(Andersonのtechnology certificateを管理し、テクノロジー関連のスピーカーシリーズやワークショップなど様々なイベントを開催する施設)の所長を務める、Kramer教授による超人気授業です。Vodafoneで重職を歴任した後、HBSの研究機関での経歴も豊富なKramerは、テクノロジー業界並びに技術に対する深い知識と、本人の広い人脈を遺憾無く発揮して、ケースディスカッションとゲストスピーカーセッションを複合した濃密な授業を展開します。具体的には、毎回の授業でテクノロジー業界の横串のトレンド(例:platform business, disruptive innovation, cloud computing, data-oriented, AI, 5G, blockchain, GPT etc)のそれぞれに関連する、GoogleやAppleといった大企業や新進気鋭のスタートアップのケースを用いてその背景整理とそこから導き出されるRecommendationに関するディスカッションを実施します。ケースのrecommendationをまとめた後は、Kramerによる総括として、テクノロジー業界のリーダーになるための教訓を叩き込まれ、その後豪華なゲストスピーカーによる刺激的な対話を行います。授業の予習量は多いですが、渡されるバックグラウンド資料は、背景知識のキャッチアップにとても有益で、授業中は、教授が繰り返し問いかけてくる”So What?”に応えるために必死に頭を使います。3時間の授業の後はいつも頭がヘロヘロになりますが、10回の授業を終えた後は、刻一刻と変化するテクノロジーに対する洞察と達成感を得ることができます。とても人気授業のため、すぐに枠が埋まってしまいますが、テクノロジーのバックグラウンドの有無に関わらず、テクノロジーに興味のある学生にとっては必須の授業です。

 

Artificial Intelligence

計5回のハーフサイズの授業ですが、必要十分にAI関連の知識がまとめられ、コンピュータサイエンス学部の深さまではいかないにせよ、十分差別化になるほどの深い理論を学ぶことができます。「AIって良く聞くけど、あまり自信を持って理解しているとは言えない」という良くある状況から一歩抜け出すことができます。具体的には、AIの歴史から始まり最新トレンド、基礎的なアイディアの理解、GPUの進歩やDeep Learningについてケーススタディを交えながら学びます。個人的には、AIをどのようにビジネスや企業に取り入れていくか、についての深掘りが役に立ちました。グループワークでは各チームで企業を選び、AIの導入事例について実際に働いている人にインタビューを行い分析を行いました。

 

Management in Age of Artificial Intelligence

AIが会社やビジネスにどのような影響を与えているのか、いくつかのフレームワークを用いながら考察し、マネジメントとしての意思決定が行えるようになることを目的とした講義です。各クラス2つのケーススタディが取り上げられ、更にフレームワークの解説やゲストスピーカーを迎えた内容が盛りだくさんで、進行は速く負担はやや重めです。グループワークでは、一つの企業を選択し、その企業のデータに焦点を当て、ビジネスにどのように活かしているのか、また今後どのように活かせるのかを探求します。この過程で、社員にインタビューを行い、数週間にわたり提案内容を練り上げます。

 

Financial Technology: FinTech

近年大きな発展を遂げている「FinTech (Financial Technology)」についての理解を深めるための授業です。扱うトピックは様々で、DeFi(暗号通貨、トークン、取引所)などの最新のトピックや、Chat GPT等のAI(人工知能)、ビッグデータ、マシンラーニング、クラウドが金融業界をどのように変革しているかを学びます。授業は主にケース中心に進められ、FinTech企業の事例を通してFinTechが開拓した市場や従来の金融機関と比べて優れている点、今後懸念されるリスク等について議論が進められます。グループプロジェクトではチームで一つの業界を選んで、FinTechが解決できそうな課題とその具体的な可能性についてビジネスプランをプレゼンします。

 

他にも、各業界とのクロステックの授業(Healchcate x Technologyなど)も多く、またテクノロジーを活用した、マーケティング関連の授業(Customer Assessment and Analytics、Business Analytics with Spreadsheetsなど)も豊富に提供されており、理論と実践を兼ね備えた、テクノロジー業界を担うリーダーを育成しようとする、Andersonの決意が現れています。